トレースにとっての「フラット」とは
フラットなロゴとは、いくつかの単色と、きれいな輪郭でできたロゴのことです。ロゴタイプ、バッジ、2〜3色で塗られたアイコンなどです。これはトレースがいちばん得意とする素材です。トレースの最初のステップは画像を少数の色にまとめること、2番目のステップは各色を図形として輪郭化することなので、元画像がもともと数色の単色でできていれば、どちらのステップも推測することがほとんどありません。
4つの設定
プリセット。 「標準」は最大8色から始まり、ほとんどのロゴ、アイコン、ステッカーに向いています。「Cricut/カッティング」はカッティングマシン用のファイルを用意します。「背景を削除」がオンの状態で4色から始まり、カットやカス取りができないほど細い線、すき間、点を隣の色にまとめます。そのため、細いアウトラインや小さな文字は埋まったり消えたりします(詳しくはPNGをSVGに変換してCricut・シルエットで使う方法を参照)。「線画/ステンシル」は色を完全に捨て、白い紙の上の黒いインクとしてトレースします。スタンプやステンシルには便利ですが、カラーのロゴには向きません。「精細なアートワーク」は16色から始まり、ほかは「標準」と同じですが、やや小さな点も残します。「線画」以外のプリセットは、どれも最初に同じパレットの整理を行います。
色数(2〜24)。 目標ではなく上限です。トレースは画像の塗りつぶされた部分から最大でこの数の色を選び(柔らかい輪郭は数えません)、その色の図形がすべてパスになります。そのため、5色でデザインされたステッカーは、8色を指定しても16色を指定しても5つの塗りで返ってきます。見える色を数え、背景が透明でなければ1色足し、そこから始めてください。初期値の8色で、ほとんどのロゴとステッカーに対応できます。少なすぎると似た2つの塗りが1つの図形にまとまり、12色を超えてもフラットなアートワークでは何も得られません。
なめらかな曲線。 オンにすると、すべての輪郭がなめらかな曲線になります。輪郭が鋭く曲がる場所では角は鋭いまま残り、長い直線部分はまっすぐなままです。輪郭を単純にする機能で、点々のノイズを消す機能ではありません(それはどちらの設定でもパレットの整理が行います)。オフにすると、輪郭はピクセルの格子を正確にたどるので、ピクセルの段差はすべて段差のまま残ります。ドット絵や、わざとギザギザにした形には向いていますが、それ以外のほとんどには向きません。
背景を削除。 オンにすると、画像の縁の15%以上をそれぞれ占める1〜2色を見つけて、端から内側に向かって透明にします。近い色合い、背景とアートワークの境目の柔らかいフチ、画像の端に沿った小さな点も一緒に削除します。囲まれた領域は削除しないので、文字やバッジの内側の白は残ります。最初から背景が透明なロゴや、背景と同じ色がアートワークの中で端に接している場合は、オフのままにしてください。
うまくいく手順
- 手元にあるいちばん大きくてくっきりしたロゴをアップロードします。長辺は2048ピクセルまでです(それより大きい画像は、トレースの前にそのサイズに縮小されます)。2000ピクセルのPNGは、300ピクセルのものよりずっときれいにトレースできます。トレースは細部を作り出しません。
- 「標準」プリセットのままにします。色数は数えた数にします(白地の2色のロゴタイプなら3)。
- 「なめらかな曲線」はオンのままにします。
- ロゴが単色の背景の上にあり、その背景を図形として残したくない場合は「背景を削除」をオンにします。
- 変換してプレビューを拡大します。確認するのは、文字の角(丸まらずにくっきりしているか)、いちばん細い線(途切れていないか)、パレットの帯(期待した色だけが並び、余分な色がないか)です。
- 色が足りなければ1つ上げてもう一度変換します。パレットに同じ色のほぼ同じ色合いが2つあれば1つ下げます。
プレビューは無料なので、何度試しても時間がかかるだけです。ロックを解除するのは残すバージョンだけにしましょう。
それでも結果がおかしいとき
- 幾何学的なロゴの角が丸くなった。 とても鈍い角やとても小さい角は、少し丸くなることがあります。大きい元画像をアップロードするか、その画像では「なめらかな曲線」をオフにして、ピクセル通りの輪郭を残してください。
- 細いアウトラインが点の連なりになった。 元の解像度では線の幅が1〜2ピクセルしかありません。大きい元画像をアップロードしてください。これを元に戻せる設定はありません。
- 背景の削除で文字の内側まで消えた。 どこかで内側が端とつながっている(アウトラインが途切れている)ということです。削除をオフにしてエディターで背景のパスを削除するか、元画像のアウトラインを直してください。
- ロゴのグラデーションが縞模様になった。 これは想定どおりです。写真やグラデーションがポスターのようになる理由のガイドをご覧ください。