「背景を削除」すると、実際には何ができるのか

背景のピクセルが透明になった画像です。そのピクセルのアルファチャンネルが0になるので、画像の後ろにあるもの(Webページ、Tシャツ、スライドなど)が透けて見えます。JPGは透過を持てないため、結果はアルファチャンネル付きのPNGか、背景をそもそも描かないSVGのどちらかになります。いちばん大事なのは輪郭のピクセルです。よい切り抜きは柔らかい輪郭を柔らかいまま残し、被写体の周りに元の背景の白っぽいフチを残しません。

3つのステップ:画像、それを切り抜くハサミ、ダウンロード

「フラット背景」と「被写体(AI)」、どちらを使えばいい?

背景削除ツールには2つのモードがあります。ドロップした画像に合わせて自動で選ばれ(単色の背景なら「フラット背景」、写真なら「被写体(AI)」)、自分で変更することもできます。「被写体(AI)」はそのサービスが動いている間だけ使え、使えないときは「フラット背景」だけで動作します。

モード 背景の見分け方 向いている画像
フラット背景 画像の端につながっている背景色の部分を、端から内側に向かって削除。推測はせず、正確 単色、またはほぼ単色の背景にあるロゴ、アイコン、ステッカー、スクリーンショット、イラスト
被写体(AI) 画像の主な被写体を、AIモデルが見つける 背景がごちゃごちゃしている、質感がある、何色もある写真や場面

「フラット」は、背景と同じ色でも、囲まれた部分は決して削除しません。目の白い部分、「O」の内側、白いハイライトは端に触れていないので残ります。フラットなアートワークではたいていそれが望ましい結果で、背景が単色なら「フラット」を選ぶべき理由でもあります。「フラット」は、本物の透過の代わりに灰色と白の四角が描き込まれた、偽物の透過の市松模様も取り除きます。

白地のOtter Art Clubのロゴと、同じロゴの透過PNGと透過SVG。どちらも市松模様の上に表示

作例のロゴの1つを「フラット」モードの背景削除にかけたもの:元の画像、透過PNG、SVG。目の白い部分は端に触れていないので残っています。

PNGとSVG、どちらの結果が必要?

背景削除ツールの結果は透過のPNGです。写真の細部や質感、柔らかい影はそのままに、背景だけをなくしたいならPNGを残してください。PNGはアップロードしたサイズのまま返され(とても大きな画像は先に縮小されます)、輪郭には柔らかいアルファがかかり、輪郭の色は元の背景を除いて計算し直されるので、白いフチは残りません。

SVGが欲しい場合は、結果の切り抜きをベクター化を選びます。アートワークがフラットな色でできていて、Webサイト用のロゴ、カット用のファイル、色を変えたいアイコンなど、ベクターのパスが欲しいときに向いています。切り抜きがトレースされ、SVGには背景の四角形がまったくありません。写真の場合、SVGではグラデーションが平坦な領域になってしまうので(写真をトレースするとポスターのようになる理由を参照)、写真の被写体はPNGのまま残すほうがよいでしょう。

手順

  1. 背景削除ツールを開き、PNG、JPG、WebP、HEICをアップロードします。
  2. 自動で選ばれたモードのままにするか、「フラット背景」か「被写体(AI)」を選びます。
  3. 市松模様の上の透かし入りプレビューを確認します。輪郭、腕や文字の間のすき間、残したい白い細部をチェックしてください。
  4. 透かしなしの結果のロックを解除します。料金はロック解除の前に表示され、失敗した実行には請求されません。
  5. ベクターのパスが必要なら、結果の切り抜きをベクター化を選びます。

「フラット」で輪郭の周りに背景が帯状に残った場合(単色ではない影や周辺減光など)は、「被写体(AI)」に切り替えてください。「被写体(AI)」が被写体の一部である白い細部まで削ってしまう場合は、「フラット」に切り替えるか、あとからSVGエディターで細部を直してください。

切り抜いた画像は商用利用できますか?

画像について元々お持ちの権利はそのままです。背景を削除しても、写真やロゴの権利者は変わらないので、元の画像を使う許可があることを確認してください。商品写真や人物写真の場合は、透過画像に関するストアやプラットフォームのルールも確認しましょう。マーケットプレイスによっては、透過ではなく白い背景が求められます。